FOOTBALL SHOP RAGAZZI

実質動けるのは今日が最後です。
今日はサンシーロにて20時30分よりイタリアダービが開催されます。
首位のユベントスを向かえホームのインテルがどの様に闘うか楽しみです。

午前中は中央駅から歩いて15分位にあるショッピング街を練り歩き！
知人からの以来の物を探して2時間位歩き回りました。
帰国するのが明日早朝なのでスタジアムから帰って荷造り等するわけにいかないので、直ぐに出発できる様にホテルへ戻り準備準備。

今日のチケットは即完売で入手できず、探す為にもスタジアムには早めに到着。
早速50番ゲートの露店へ顔を出す店長。
そこには昨年知り合った愛しのアメリアが！！！
アメリアは英語が出来るので片言英語マスターの店長とは話が出来ます。
昨年教えてもらったメルアドを無くした店長は名刺を渡してメールの催促（笑）
さらにアメリアが手伝いのおじさんを紹介してくれてチケットの話へ。

おじさんの知り合いが今日のチケットを何とかしてくれる様なんですが知り合いがまだスタジアムに来ていない様で19時にまた来い！って・・・大丈夫か？

いい加減なイタリア人を信じていいものか？？？
まぁ暫くは露店めぐり＆チケ探しが出来るってもんです。
露店をあとにしてチケット販売所（売切れで開いていない）の周りに人だかりが・・・
ものは試しだ！店長は片っ端からチケ情報を集める。
ダフ屋の相場は150ユーロから200ユーロ（1人）日本円で2〜3万円です。

無理無理（諦笑）

聞き耳たててると店長達が東洋人だからって事じゃない様でイタリア人にも同じ値段で商売してました。
こんな時に錯覚を起こすんですよ、人って・・・
100ユーロとか言われると妙に安く感じてしまう（笑）
さらに95ユーロなんて魅力的！
しかし定価はせいぜい20ユーロ〜70ユーロですから・・・
19時、試合開始1時間30分前です。
電話で連絡しておいたH君達も合流し4人でアメリアの露店へ。

なんか凄い感情的に話してる爺さんがいるんですよね・・・
さっき紹介されたおじさんと口論してるみたい・・・

1人60ユーロなら紹介してくれるとの事。
おじさんとの口論は60じゃ高い＆アメリアの知り合いなんだぞ！っておじさんが言えば、爺さんはそれじゃ安すぎるよ！って感じみたい・・・
アメリアが仲裁に入り店長達に1人40ユーロなら大丈夫？と・・・安い！
4人の顔が笑顔で緩みっぱなし（笑）
二つ返事でお願いしちゃいました！
爺さんの名はサビーノさん、風貌はいかにもイタリアの元気なジジイ（笑）
貫禄のあるお腹は明らかに店長を超越していました！
サビーノにつれられて店長達はクルヴァの入り口へ。
サビーノは店長が片言しかイタリア語を喋れないのにず〜〜っと喋りっぱなし（汗）
「自分は実はミラニスタなんだ」とか言ってシーチケカードをポケットからチラつかせ、一応ビックリするリアクションを取る店長にシ〜〜ッて・・・
なんか可愛いんですよ！
終始店長と無理やりに腕を組み歩き回る。
30分位待たされている間何度か場所移動、やっとチケットが手に入った様だが3枚でしかも1枚50ユーロ、足りないよサビーノ・・・
今回の仕入れの旅、何度も店長はH&N&O君に助けられた。
だから店長は3人にその権利を譲りました。
正直50ユーロでも安いですからね！

二人っきりになりサビーノへ店長が
店長「少し高くても良いよ！」
サビーノ「ノンノン！大丈夫だから！」
サビーノが大きく見えました、幻でしたが・・・
何故ならば先程入場ゲートに向かっていった3人が戻ってくるのです。
H君「バーコードチェックではじかれました・・・」
O君「金返してもらわないと・・・」
サビーノが小さくなっちゃいました、現実にです！
理由は定かではないですが偽物だったのかも・・・
お金は返してもらい再度チケ待ちです。
暫くしてサビーノとコンタクトを何度も取っていたおじさんが店長達にチケットを見せ言うんです。
おやじ「1枚100ユーロ、4人で400ユーロなら有るんだよ！」
おいおい、今までの1時間はなんなんだ？
更に100ユーロって・・・コントかよ
勿論お・こ・と・わ・り
ちょっぴり演技で怒った振りをする店長。
4人でそれぞれ探そうかと話し合っていたらおじさんは
おやじ「4枚で350ユーロならどうだ？」
おぉ？値引きを始めたぞ！店長はすかさず
店長「はぁ？300ユーロなら考えるぞ！」
時間は既に試合開始30分前、確かに本物のチケットが目の前にある。
立場は徐々に逆転しつつある、追い込むしかない。
店長「300でどう？300、300だよ！」
渋い面しておじさんはうなずく・・・・
若干高めだがこのまま引き伸ばしてると周りにはチケットを探す人がかなりいてやばい！
おやじ「しょうがないな〜」
店長「グラッツェ！グラッツェ！」
決まり手は見事な押し出し（笑）
チケットをGET!!!
サビーノに礼を言いアメリアにも報告を！
アメリア「高くなってごめんなさいね！」
サビーノを紹介してくれたおじさんはサビーノに怒りまくってましたが店長はなだめてプレゼントを！！！
店長「ジャポネーゼミリタリーグローブ！レガーロレガーロ！」
軍手をあげてきました。
落ち着きを取り戻した親父さんは何度も店長に謝ってくれましたが申し訳なくって・・・
試合後にお別れに来ると約束し、いざスタジアムに！

・・・しかしチケットが変だとH君。
見ると4枚のうち1枚だけ色が違う・・・
そりゃ不審だよね、すかさず店長が1枚だけ色の違うチケットを取った。
さっきも偽物？で入れなかったから・・・
4人はバラバラの席でダービーを楽しむことになりました。
さぁチケットを見るとPURIMO・・・1階？
メイン側ゲートに並ぶと親切なイタリア人紳士がチケットを見て
紳士「クルヴァだよ！そのチケットはあっちだぞ！」
店長「グ、グラッツェ・・・クルヴァの1階ね！」
大変だ・・・クルヴァの1階だなんて何が振ってくるかわからないぞ！
とりあえず開始30分前の時点で自分の場所が空いているなんて無いし一応確認だけしよう。
（イタリアでは指定席でも勝手に座っている人が多い）
ゲートをくぐって直ぐに案内係がいるのでチケットを見せて聞いてみるが案内係は
案内「前から4列目です。」としか言わない・・・・
店長は指差しながら「左なの？中央なの？右なの？どこなの？」
案内「わかんね！」
おいおい案内係さん、案内しないで試合観に来ただけでしょ・・・・

仕方が無いので店長は思い切って最前列へ（笑）
1階席の更に前に車椅子の人が見れる様に付き添いの人分の椅子とスペースが有るのを発見！
今日は車椅子の人が居ないのか普通に人が溢れてる状態です。
スローブの手すりに座ってみている兄さん達がいたので店長もそこをキープ！
兄さん達はかなり良い人達で店長は安心！（その後質問攻めに遭いましたが）
目の前はアクリル版、その向こうにはプレスカメラマン、看板がありピッチ。
直ぐそこを選手達が通ります。

練習終了で一度ロッカールームに下がる選手達が目の前を通過。
画面でしか見たことの無いフィーゴやアドリアーノが直ぐそこに（笑）
ここでイタリアの牙は軽〜くジャブを入れてくれましたよ！
インテル選手が居なくなった後アウェイサイドで練習していたユーベの選手達がロッカールームに戻ろうと・・・
その瞬間に耳をつんざくブーイング&指笛（驚）

感心していたら次の瞬間ガ〜ンって頭に振動が！
左側の視界にカラフルな物体が過ぎていく・・・
店長「イテテテ！」
隣の兄さんも「イテテ！」
オレンジが降ってきましたよ！店長に当り跳ねて隣の兄さんに当り！
周りの人達は店長を見てゲラゲラ笑ってました。
店長も可笑しくてゲラゲラ一緒になって笑いましたよ・・・恥ずかしいし・・・
上を見上げると2階のウルトラス達が引き上げる敵選手に向かって物を投げる投げる（笑）
ペットボトル、パン、果物・・・さすがに瓶や発炎筒は無かったです。
車椅子スペースは低い所にあり屋根が有るので笑いながら必死に非難！！！
日本と文化の違いが有りすぎてビックリです。

試合はインテルが間接フリーキックを直接決めてノーゴールとかデルピエロのフリーキックが決まったりで見ててたのしかったです。
結果はホームインテルの負け・・・スタジアムの雰囲気は最悪、どうなるんだろう？？？
終了直前からゾロゾロ帰り始めちゃってました。
帰る人達は皆ブツブツ文句を言いながらです。

その時悲劇は起きました。
2階のウルトラス達が引き上げる選手達（両チーム）に向かってまたまた物を投げ始め、危険を感じ屋根下へ避難していた店長達の前でペットボトル（水8分目入り）が歩いている女性（20代）の頭にHIT!!!
唖然とする店長は更に驚愕の光景を見てしまいました。
当たった女性は頭を押さえつつもムクッと立ち上がり鬼の様な形相で2階を睨み叫びだしたんです。
和訳するとヤバイ言葉を怒鳴っていましたよ・・・怖え〜
イタリア女性は強い！
日本だと救急車だとか大騒ぎになるのに周りの人も知らん顔、怒ってる女性と店長だけが浮いてたんじゃないかな？
隣の兄さんは手を広げ肩を上げ苦笑してたもん。
ペットボトルの雨も止み3人と合流する為アメリアの露店へ！
無事に4人集合！

O君はバック2階中央の階段で観戦、H&N君はアウェイ側クルヴァの3階だったそうです。
露店の皆さんとお別れの挨拶、歳のせいか涙腺が緩みつつ女性陣とハグ&キス！
皆さんの笑顔は忘れられないです。
旗屋の兄さんにも挨拶、兄さんテンション高くて・・・ハグ&キス・・・ヒゲ痛いよ〜（笑）
スタジアムを離れ旅の終わりを実感です。

さて、明日の朝フライトの時刻は9時、駅から空港までは約1時間、荷物を預けたり手続きしたりを考えるとかなり早起き・・・
乗り遅れると帰れませんしO君と協議の結果「寝ない！」
寝るから起きれない！寝なければ起きる必要はない！
ホテルに着いたのが24時、空港へのバスの始発は5時30分
眠れない夜のスタートです（笑）